What's TERIOS?
TERIOS は、Lambda LLC が独自開発した次世代の疎結合アーキテクチャ技術です。
フロントエンドからバックエンド、運用まで一貫したDSLで記述し、実装差を完全に吸収します。
疎結合アーキテクチャ比較
主要なアーキテクチャパターンと TERIOS を11の観点で比較しました。
| 観点 | TERIOS | Hexagonal/ Clean/Onion |
Microservices/ SOA |
MDD/MDA | Low-Code/ No-Code |
|---|---|---|---|---|---|
| 抽象化面積 | ◎ | ○ | △ | ○ | △ |
| FE/BE横断DSL | ◎ | × | × | △ | △ |
| 実装差吸収力 | ◎ | ○ | △ | ○ | △ |
| データ駆動度 | ◎ | △ | △ | ○ | ○ |
| 生成後編集不要度 | ◎ | ○ | ○ | △ | △ |
| 多態・黒魔術制御性 | ◎ | ○ | △ | △ | × |
| テスト容易性 | ◎ | ○ | △ | △ | △ |
| 運用・デプロイ疎結合 | ○ | △ | ◎ | △ | △ |
| 拡張性・再配線容易性 | ◎ | ○ | ○ | △ | △ |
| ブラックボックス性 | × | × | △ | △ | ◎ |
| エスケープハッチ | ◎ | ◎ | ○ | △ | × |
記号の意味
- … 圧倒的に優れている
- … 十分に強い
- … 一部対応、または制約あり
- … ほぼ対応不可
評価項目の詳細
抽象化面積
どこまで同一抽象(DSL等)で全体をカバーできるか
FE/BE横断DSL
フロント・バック・運用まで同一DSLで記述可能か
実装差吸収力
DB/認証/外部API等の技術差をどこまで吸収できるか
データ駆動度
ルールやマッピングをデータ(DSL/JSON等)で制御できるか
生成後編集不要度
コード生成後の手修正が不要か
多態・黒魔術制御性
多態や裏技的拡張の自由度
テスト容易性
自動テストやモック化のしやすさ
運用・デプロイ疎結合
運用・デプロイ時の結合度
拡張性・再配線容易性
新機能追加や構成変更の容易さ
ブラックボックス性
内部構造が隠蔽されている度合い
エスケープハッチ
フレームワーク外の独自実装が可能か
結論
「疎結合」の到達点という意味で TERIOS(DSLがフロント/バックエンドを貫通し、実装差を吸収する)に"同じ射程"で匹敵する汎用アーキテクチャは、ほぼありません。
近い思想はあるが、抽象化の"面積"(FE/BE/運用まで一気通貫)と実装自由度の吸収という点で TERIOS が上回ります。
TERIOSが勝っている軸
抽象化の面積
UIイベント処理(トライアド)、サービス、バリデーション、DTO変換、セキュリティ、ゲートウェイまで同一DSLの語彙体系で統一。
実装差の吸収
DB・メッセージング・Web/API・認証の具体技術を DSL 規約で包む(ルールプロバイダ、トランスフォーマ、バリデータ等)。
変更容易性
ルールやマッピングのデータ駆動(JSON/DSL)で再配線し、コード改変を最小化。
一貫した疎結合の粒度
構造疎結合(層・境界)× 実装疎結合(技術差)× 運用疎結合(デプロイ経路・ゲートウェイ)を一つの仕組みで横断。
近いが射程が違うもの
以下のアーキテクチャは目的は疎結合ですが、範囲が限定されています。
ヘキサゴナル(Ports & Adapters)
ドメインと外部(UI/DB/メッセージング)をポート越しに分離。
↳ 構造疎結合は強いが、言語/層横断の統一DSLは目的外。
Clean Architecture / Onion
依存方向のルールでドメイン中心に。
↳ 実装選択の入替えは容易だが、FE/BE 統合の抽象までは行かない。
Microkernel(Plug‑inアーキテクチャ)
コア+プラグインで機能拡張を疎結合化。
↳ アドイン交換性は高いが、アプリ全体の記述言語統一はしない。
SOA / Microservices
サービス間をプロトコルで疎結合化。
↳ 組織的・運用面の疎結合は強力だが、アプリ内部の実装・言語差吸収は目的外。
CQRS+Event Sourcing
読み書き分離とイベント保存で結合低減。
↳ データ変更の時間軸疎結合に強いが、層横断DSLではない。
EDA(イベント駆動)/Actor Model
メッセージ非同期で結合度を下げる。
↳ 実行時疎結合は強いが、設計時の言語・フレームワーク差は残る。
DI/IoC・ポリモーフィズムの徹底
実装選択を注入で遅延決定。
↳ ローカルな疎結合を強化する技法。全体最適のDSL化は別レイヤ。
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